大学受験を見据えて予備校に通おうと考える頃になると、理系と文系のどちらが良いかと悩む場合がよくあります。
大学のシステムとして入学の時点で学部を決めなければならないことが多く、高校生のうちにどちらが良いかを決めなければなりません。
この記事では就職を見据えた進学先の選び方を詳しく紹介します。
どのような将来を描けるのかを理解して、理系と文系のどちらを選んだら納得できる人生を歩めるかを考えてみてください。
理系に進学した場合の就職
理系の大学に進学すると、大半の人は技術職や研究職を目指します。
機械工学や電子工学などのように実務に使える技術と知識を専門的に学べる学科から技術職を目指すのは典型的な道です。
製品開発に携われるので、日本を支えるものづくりに貢献できる点で大きな魅力があるでしょう。
一方、物理学や化学、生物学などを修めて研究職で就職する人もいます。
研究は技術を支える基礎をとなっていて、技術大国の日本では欠かせないものです。
公的機関や大学などの研究施設で働く他、化粧品メーカーや製薬メーカーなどで活躍している研究職の人も大勢います。
新しい価値を生み出すための基礎となるのが研究なので、物事を突き詰めていって価値を創造したい人に向いている道です。
また、理系の大学から技術系ではない仕事を選ぶ人もいます。
専門的な知識が身につくので、営業職やマーケティング担当としても活躍する道があります。
企業の商品やサービスを顧客に売り込んだり、製品の存在や魅力に気付いていない潜在顧客を呼び込んだりして売上を伸ばすのが役割です。
専門知識があると論理的な説明や科学的な根拠を用いて営業やマーケティングをおこなえるため、貴重な人材として高い評価を得ています。
他にも理系には医学や薬学なども含まれるので、医師や薬剤師、看護師などとして医療に貢献している人も少なくありません。
文系に進学した場合の就職
文系の大学に進学した場合には総合職として就職している人がほとんどです。
総合職とは色々な職種の仕事を担当する人のことで、将来的には担当経験のある仕事の中から専門的に携わるものを選びます。
営業やマーケティング、経理や総務など、企業ではさまざまな職種が求められています。
大学を卒業したばかりの人はどのような仕事に適性があるかを判断するのが難しいので、総合職として採用して色々な現場で経験を積んでもらうのが一般的になっているのです。
ただ、企業によっては特定の職種で新卒の人を募集することもあります。
大半の企業では総合職でスタートすることになると認識しておくと良いでしょう。
文系の学部学科にもさまざまな種類があります。
経済学や経営学のようにビジネスに直結する実用的な学科もあり、近年ではより実務を重視して国際ビジネス学科などといった学科を設置していることも増えました。
一方、文学部のように大学で学ぶことと就職してから携わる仕事が必ずしも直結しない学部学科もあります。
このような学部学科でも論理的な思考力やプレゼンテーション能力を高めることができるため、総合職として活躍できる基盤ができます。
文系で進学すると社会人としての総合力を高められると考えると良いでしょう。
専門学校という選択肢もある
実務力に特化して学びたいなら専門学校という選択肢もあります。
高校を卒業したら大学に進学し、大学から就職をするのが一般的な考え方になっています。
予備校でも文系と理系と分けて、進学先としては大学をまず候補にするのが普通です。
しかし、専門学校に進学して就職する道も、将来にやりたい仕事にすぐに携われるようになれる道として魅力があります。
専門学校は特定の職種や業種に特化しているのが特徴で、就職したらすぐに現場で戦力になれるようにトレーニングを積むことができます。
学歴よりも実力を重視する企業も増えているので、就職で困ることもあまりありません。
ITエンジニアやプログラマーのように人気のある分野の専門学校はたくさんあります。
CGクリエイターや動画クリエイター、デザイナーなどもよく選ばれている学校です。
他にも看護師や栄養士などの色々な候補があるので、やりたい仕事があるかどうかを一度は見てみると良いでしょう。
専門学校では資格を取得できることが多いのも特徴です。
看護師のように養成校として認められている専門学校で学ばなければ資格を取れない職種もあります。
専門学校では大学よりも短い期間で資格を取れることもあるため、将来やりたい仕事によっては検討する価値があるでしょう。
何をしたいかを考えて進学先を選ぼう
大学進学を前にすると理系か文系かで頭を抱えることはよくあります。
しかし、大学を卒業して何をしたいかという観点で考えてみると選べるようになるでしょう。
専門学校という選択肢もあることを考慮し、就職してどんな仕事に携わりたいかを明確にしてから進学先を選ぶのが大切です。
予備校では専門学校も候補にできる講座を選べることもあります。
明確な方向性を決めれば最も良い道を歩むことができるので、まずは将来の仕事を考えてみましょう。
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