関関同立は就職に結構強い!大学の実際のところを高校生・保護者に解説!

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関関同立の就職状況

世間一般でいう、難関大学といえば関関同立以上という方も多いはず。

関西においては京大の滑り止めに受ける学生もいるので、意外と難易度が高いことで知られています。

最近は高校の進学実績で「関関同立に〇〇人合格!」という宣伝文句も非常に多いです。

関関同立の大学に何人の学生が進学できたのかがその高校の難関性を表す指標になっています。

そんな関関同立は就職においても強いと言われます。

今回はそんな関関同立の就職状況を高校生・保護者向けに分かりやすく解説していきます。

本記事でお伝えすることは以下の通りです。

・関関同立の就職市場における立ち位置

・関関同立の具体的な就職先

・早慶の就職先との比較

それでは早速見ていきましょう!

目次

関関同立ってなんの略?

先ほど関関同立とは関西の難関私学を一括りした呼称であるとお伝えしました。

詳しくは

)西大学
)西学院大学
)志社大学
)命館大学

これら四大学の頭文字をとって関関同立と呼ばれています。

関東のMARCHに対して関西の関関同立というのが一般的なイメージです。

関関同立の受験偏差値

関関同立の受験偏差値はどうなっているのか確認しておきましょう。

同志社大学    62~70
関西学院大学   60~79
立命館大学    61~67
関西大学     59~67

引用元:東進ハイスクール

もちろんこの偏差値を鵜呑みにするのではなく、科目数などを考慮する必要はありますが、だいたいの難易度はつかめるかと思います。

同じ大学でも10程度偏差値の開きがありますが、これは看板学部とその他の学部の差です。

ただ就職市場においては看板学部よりも大学として見られることが多いです。

中央大学の法学部レベルに突出していればまた別ですが、基本的には看板学部にいるから他の学部の生徒より就職が有利だと考えるのは危険だと思ってください。

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就職市場における関関同立の位置づけ

就職市場における各大学群のレベル感というものがあります。

難関企業はこの大学まで、この大学群は大企業の採用ターゲットから外れているという感じです。

東大・京大・一橋大学・東京工業大学

就職市場においては無敵。民間企業であればまず学歴が理由で落ちることはない(履歴書・面接内容によってはもちろん落ちます。)

早稲田大学・慶應義塾大学・大阪大学・国際教養大学

就職市場では上記の東大らの群に引けをとらない。このレベルも民間企業で学歴が理由で落ちることは稀。

ただ、外資戦略コンサルと言われる超エリート業種においては一部フィルターがかかる恐れあり。

それ以外の企業であれば、本人の実力さえあればどこでも就職を決めることができます。

国際教養は受験市場における評価は意外と低いですが、就職市場においてはかなり高めの評価です。

上智大学・東京理科大学・地方国公立

有名人気企業採用ターゲットの中上位層。

このあたりから一部企業では学歴が理由でフィルターがかかる。

MARCH・関関同立

有名人気企業採用ターゲットで一番多い層。

ただ、東大京大早慶の層と採用が異なることが多い。

採用が異なるというとイメージが湧きにくいかもしれませんが、大企業の中ではエリートコースを歩みにくいということです。

商社やメガバンクではよく言われることですが、

東大京大早慶→出世コース・幹部コース

MARCH・関関同立→営業のソルジャーコース

ということがよくあるので事前の情報収集が必須です。

日東駒専・産近甲龍

有名人気企業の採用ターゲットで基本的に最下限。つまり大企業を狙うなら最低限ここまでに入っておく必要がある。

ただ、これまでの大学と違って無条件で選考を通過できるわけではなく、一芸が欲しいところ。(TOEIC860点越え、プログラミング、事業売却、インターン経験など)

大東亜帝国・摂神追桃

学年の大部分は無名の中小企業に就職すると思ってください。

単刀直入に言うと、この層から有名人気企業に就職するのは相当な難易度だと言えるでしょう。

関関同立は学歴フィルターにかからない⁇

関関同立レベルではほとんどの企業では学歴フィルターにかかりません。

一般的に見れば間違いなく高学歴の類です。

しかし、一部超上位企業と呼ばれる企業の選考において学歴フィルターにかかります。

超上位企業とは外資系投資銀行・外資系戦略コンサル・商社・キー局(テレ朝など)・広告(電通・博報堂など)です。

これらの企業は就職実績を見てもらえれば分かるかと思いますが、関関同立レベルではかなり内定を得るのが難しくなります。

外銀・外戦コンに限れば年に2,3人程度でしょう。

内定者の一般層が東大・京大・早慶なのでかなり狭き門です。

このレベルを目指すのであれば最低でも早慶レベルでないと厳しい印象をうけました。

私自身もこういったレベルの企業選考に参加したことがありますが、基本的に早慶が最低レベルという認識です。

関関同立の実際の就職先大公開!

ここでは実際の関関同立の就職先を見ていきましょう。

全体として金融系に強い印象を受けました。

関西大学の就職先

国家公務員一般職・日本郵便株式会社・大阪府警察官・株式会社池田泉州銀行・ 株式会社紀陽銀行・住友生命保険相互会社・株式会社近畿大阪銀行・株式会社三菱UFJ銀行・株式会社りそな銀行・大阪府教員・株式会社関西アーバン銀行・大和ハウス工業株式会社 ・株式会社ニトリ・西日本旅客鉄道株式会社・パナソニック株式会社・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社・株式会社みずほフィナンシャルグループ ・株式会社三井住友銀行・大阪府職員 ・国税専門官 

関西学院大学の就職先

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みなと銀行・みずほフィナンシャルグループ・富士通・野村証券・住友生命保険・大和証券・日本生命・パーソルキャリア・国家公務員・兵庫県教育委員会・日本郵便・三菱電機・大東信託・パナソニック・日本電気・大和ハウス工業・ニトリ

同志社大学の就職先

三井住友銀行・三菱UFJ銀行・京都銀行・日本生命・みずほフィナンシャルグループ・国家公務員・りそな銀行・東京海上日動火災保険・野村証券・南都銀行・滋賀銀行・京都中央信用金庫・三井住友海上火災保険・損害保険ジャパン・日本郵便・大和証券・国税専門官・SMBC日興証券・京都市・三井住友信託銀行

立命館大学の就職先

三井住友銀行・三菱UFJ銀行・京都銀行・パナソニック・みずほフィナンシャルグループ・国家公務員・大和証券・日本生命・野村証券・トヨタ自動車・京都中央信用金庫・JTB・大和ハウス

このレベルの企業であれば関関同立から就職が可能ということになります。

あくまで可能性であり、上位層の学生が上記のような企業に就職することができます。

早慶の就職実績と比較

ワンランク上の早慶と就職先を見てみましょう。

早稲田大学(政治経済学部)

・東京都職員Ⅰ類

・みずほフィナンシャルグループ

・アクセンチュア

・三菱東京UFJ銀行

・日本放送協会(NHK)

・東京海上日動火災保険

・三井住友信託銀行

・有限責任あずさ監査法人

・国家公務員総合職

慶應義塾大学(経済学部)

・みずほ銀行

・三菱東京UFJ銀行

・東京海上日動火災保険

・野村証券

・アクセンチュア

・三井住友銀行

・新日本有限責任監査法人

・SMBC日興証券

・三井住友海上火災保険

・みずほ証券

・三井住友信託銀行

・三菱UFJ信託銀行

・日本航空

・大和証券

・明治安田生命保険相互会社

・有限責任あずさ監査法人

・有限責任監査法人トーマツ

・アビームコンサルティング

・りそなホールディングス

・三菱商事

・商工組合中央金庫

・電通

・東京都

・日本政策金融公庫

銀行や証券など関関同立と被っているところもありますが、大手広告や商社そしてコンサルなど関関同立には見られなかった企業も就職実績に挙がっています。

もちろんこういう企業へ関関同立から就職する学生がいないわけではありません。

ただ、厳しいのは事実なので、こういった企業も視野にいれるのであれば、最低でも早慶という認識をもっておくといいでしょう。

関関同立から有名大手企業に行けるのは3割

関関同立の有名大手企業への就職率

結局関関同立レベルでは上位企業にどれくらい行けるんだ!って気になりますよね?

以下をご覧ください

同志社大学   35.5%
関西学院大学  30.1%
立命館大学   25.8%
関西大学    22.6%

上の表は同志社大学が公表している人気企業342社への就職データです。

これを見て分かることは

同級生の上位3割に入らないと人気企業への就職は厳しいということです。

ちなみに慶應の人気企業就職率は54.4%、早稲田が43.2%となっています。

早慶は関関同立に比べて約2倍の学生が人気企業に就職していることになります。

関関同立の就職実績まとめ

関関同立は就職においても強い

関関同立はやはり就職という面では相当強いということが分かります。

ただ、ワンランク上の早慶になるとグッと就職実績が充実してくることも事実です。

現在、関関同立が視野に入るレベルの方なら、勉強さえすれば早慶合格も可能なはずです。

学力のほかにも、東京という立地など関西では得られないことも多いので候補に入れてみるのも大いにありだと思います。

今回は就職について詳細を書いてきましたが、その他にもオープンキャンパスや学部・学科ごとの特徴、在校生の声など気になることは多くあると思います。

また就職先以外にも考慮すべきことは複数あるので、それに関しては「【高校生向け】志望校の決め方は大学の偏差値だけで選ぶのが正しい?」という記事に別途まとめたので、参考にしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ケイ
自身の受験勉強の体験や塾講師としての経験で得たお役に立ちそうな知識を共有できればと考えています。
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