【主に中高生のお子さんを持つ保護者の方に向けたコンテンツです。】
進研ゼミの良くない評判がネット上に沢山あがっていますが、長年の進研ゼミを利用してきた私はぜひオススメしたい教材だと思っています。
取り組み方のコツが掴めれば成果の上がる良い教材です。低空飛行の成績から、難関の志望校に合格した私が取り組み方のコツと体験して感じたことをお伝えします。
通信講座と言えば進研ゼミというくらいに有名になった進研ゼミ。ただ、ネット上ではよくない口コミも目立ちます。
- 「進研ゼミは簡単な問題ばかりで成績向上に効果がない」
- 「結局数日分をためちゃうから、契約しても意味がない」
いろいろ書かれていて、これから契約しようか考えている中高生の皆さんや、保護者の方がこのような意見を目にしてしまい、入会を迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
いざ契約するとなると悪い口コミは非常に気になります。しかし、ネット上の意見を鵜呑みにして、判断してほしくないというのが私の本音です。
私は小学1年生から進研ゼミにお世話になって無事県内トップクラスの公立高校へ入学できました。
>>進研ゼミ小学講座
>>進研ゼミ中学講座
>>進研ゼミ高校講座
まず私自身、母子家庭で育ったためそれほど教育にお金をかけられなかったという背景があります。
現在、慶応義塾大学在籍中で、塾講師のアルバイト経験もあり効率的な勉強法には自信があります。
今回は大学生かつ塾講師という観点から読者の方に実際に体験した進研ゼミの本当のところを失敗談なども赤裸々にお伝えできればと思います。
進研ゼミの契約をご検討中の方の少しでも参考になればと思います。
私の進研ゼミ歴
私の進研ゼミ歴についてお伝えできればと思います。
小学1年生で入会しました。
当時通信教育といえば進研ゼミという時代で私の周囲でも進研ゼミをやっている子が多く、勉強しない私を心配して気が付いたら親が契約をしてくれていました。
低学年だったので学習課題も簡単でしたし、楽しくて毎日しっかり続けていました。そのおかげか学校の授業にもスムーズに着いていけていた記憶があります。
あれだけ楽しかった進研ゼミも徐々に難易度を上げて徐々に楽しさはなくなっていました。
学校の宿題も徐々に増えてきていたため、次第に進研ゼミを進める時間が無くなってしまい、少しづつ学習課題が溜まり始めていました。
同時に友人との社交(カードゲームや外遊びなど)も覚え始め、進研ゼミに手が付けれない日が多くなってきました。
中学生になり生活環境の変化と新しく始めた部活が忙しくなると進研ゼミどころか、そもそも勉強を全くしなくなります。
さらに土日も部活でつぶれるようになったため、進研ゼミの課題のコレクションスピードが加速します。
さすがに親とも相談して解約することも考えましたが、進研ゼミから送られてくる暗記カードや志望校決定シートなどの特典は面白かったので、無理を言って続けさせてもらいました。
振り返ると中学2年生に上がった直後に大きな転換点がありました。
高校受験もそろそろ考え始めるこの時期に、学校で最も勉強のできる友達と同じクラスになり、雑談していた時に彼の進研ゼミの取り組み方を教えてもらいました。私もそれを真似する事で進研ゼミのコツを掴むことになります。
進研ゼミ、どんどん課題が溜まっていくんだよね。
学校の宿題もあるしどう進めていったら良いかわからないよ。
俺全部やってないよ。学校で授業受けてるんだから、もう一度全部やる必要ないよね!
分からないところのおさらいに進研ゼミは使ってるよ。
友人の一言で気が楽になったというか、腑に落ちる部分がかなりありました。
それまでは全ての教科を進研ゼミでやる必要があると考えていましたが、彼のように苦手教科のおさらいをするという方針に転換しました。
結果として課題が溜まってしまうことも、それほど気にならず、苦手教科の成績が改善されてきました。
身に着けた進研ゼミとの付き合い方を継続することで次第に成績が伸び始めます。
偏差値は2年の時点から15近く伸び、結果的にはには行きたかった志望校に合格することが出来ました。
合格した学校は進研模試で偏差値73程度、駿台模試で偏差値61程度の県内トップクラスの高校でした。中学3年生の時には平行して塾にも通い始めていたので、すべてが進研ゼミのおかげとは言い切れませんが、中学2年生の時に身に着けた進研ゼミの学習方法をブレずに続けることができた事で、余計な回り道をせず合格に繋がったと思っています。もっと早くから進研ゼミを活用する方法を身に着けていたら、塾との併用もしなくても良かったかもと思っています。
大きく分けると私の進研ゼミ時代は次の2つの時代に分かれます。
- 進研ゼミを活かせなかった小学生時代
- 進研ゼミをうまく活かした中学生時代
この経験に基づいて、私なりの進研ゼミの悪い口コミに対する解釈をお伝えできればと思います。
意味がないと言われるのはなぜか?
よくネットを見ると進研ゼミは意味がないという旨の書き込みを見かけます。意味ないと言われてしまう口コミは大きく分けると次の2種類になります。
- 基礎的な問題で実力が身につかない(簡単すぎる)
- 続けることが難しくなる(やらずに貯めてしまう)
問題が簡単すぎる?
基礎的な問題で実力が身につかない(簡単すぎる?)についてですが、進研ゼミを始めたばかりの子や少し勉強できる子にありがちです。
「進研ゼミは簡単すぎて~」という生徒さんに塾講師をするなかで何人も出会いましたが、「じゃあこの問題解いてみて」と基礎的な問題を渡すと、「?」となる生徒さんも多くいらっしゃいます。
進研ゼミはまず核となる基礎的な知識を重点的に提供してくれているので、簡単と割り切ってしまって、そこをスキップしてしまうだと応用的な解決力が身につかないんですよね。なので受講者が簡単と感じてしまうようになるくらいまで、重点的に基礎固めを行う設計になっています。
そのため学年の始めや新しい分野が始まるタイミングでは、特に丁寧に簡単な言葉を用いて理解しやすいように難しいと思われないような形で進行していきます。
結果として簡単すぎると感じられる受講者の方が多いのかもしれません。
心配しなくても徐々に課題のレベルは上がっていきます。口コミの中ではまったく逆の「難しすぎる」といった口コミも見られました、結局は受講者の方の学習進度やレベルによって感じ方は様々です。
現在の進研ゼミはタブレット学習などの新しい取り組みによって、一人ひとりに沿った柔軟な活用が可能になっています。
「簡単すぎる」と感じる方には先取り学習も可能ですし、「難しすぎる」と感じる方には、さかのぼって反復学習をすることも可能です。
進研ゼミ中学生講座では志望校別の対策を施してくれますし、進研ゼミ高校生講座では志望大学別の対策も用意しています。
一度資料に目を通していただければと思いますが、これで問題レベルが低すぎて簡単すぎるという事はまずないと思います。それでも簡単すぎるようであれば、さらに上の志望校を指定すればよいだけの話です。
進研ゼミは続けるのが難しい?
進研ゼミは続けるのが難しいというのもよく言われることです。何でもそうですが毎日習慣づけて行う事って難しいですよね?
進研ゼミは1回が15分の学習時間に設定されているので短いのですが、どうしてもサボってしまい、課題が貯まった結果。継続できず解約してしまう人も大勢いると思います。
逆に進研ゼミのすべての課題を習慣づけてコツコツ続けれている人がどのぐらい居るのか非常に気になります。(解約数とどっちが多いのかな?)進研ゼミに限らず通信講座を習慣づけて続けることは誰にとっても容易ではないと思います。
実際私も進研ゼミに手を付けられず、課題が溜まってしまって解約を検討した時期もありましたが、友人の進研ゼミの活用方法をマネして、教科を絞り込むことで効率的な学習が可能となりました。
本来の進研ゼミの取り組み方とは異なるかもしれませんが、私が実践してオススメする学習方法を具体的にご説明します。
進研ゼミに向いている子というのは存在しない
そもそも進研ゼミに向いている子というのは存在しません。ネットでは「真面目にコツコツやる子」、「塾が合わなかった子」などに進研ゼミが向いているとされていますがそんなことはありません。
進研ゼミのデメリットでもあるのですが、1教科は15分という設定は一見魅力的なキャッチコピーに見えます。
ただ、これには注意が必要で5教科とると1日の勉強時間は1時間半以上かかることもあります。
「これって子供には結構きついよな……」
というのが本音です。
しかし、やるべきことさえ絞ってしまえば、1日の勉強時間はグッと減ります。1日1時間半机に向かうと考えると勉強するのが億劫になりますし、学校で疲れているのに1時間半も勉強したら集中力も続かないと思います。
1日10-20分でいいとすればどうでしょう?
恐らく1日10-20分であれば、勉強が苦手な子でも机に向かいやすくなるのではないでしょうか?
進研ゼミで最大限の効果を得るための活用法
毎日続けることができる、それが通信講座で最も重要なことです。そのため勉強時間を絞ってしまいましょう、もちろんテストや個別の課題等である程度頑張らないといけない日も出てくると思いますが、まずはベースの学習時間を短くなるように調整してしまいましょう。
そのためには、教科の絞り込みが必要になります。
教科を絞り込む基本的な方針としては全体の底上げです。偏差値60の教科を70にあげるのと、偏差値40の教科を偏差値50にあげるのだと圧倒的に後者が簡単です。
教科の絞りこみは、以下の3ステップで進めます。
手を付ける教科を絞ります。ここで手を付けるのは苦手教科です。多くても3教科までにとどめておくと効果的です。少ない方が学習時間を短く絞れますので初めのうちは思い切って1教科に絞ってしまっても良いと思います。
高校講座の場合は1教科から受講可能なので必要な教科を絞って始めましょう。複数教科受講した方が割安にはなりますが、本当に必要な教科に集中して時間を使った方が効率的です。
苦手教科の中でも苦手分野があるはずです。苦手分野の中でも、そこを重点的にやりこむようにしてください。
学習に時間が多くかかるようであれば、ステップ1に戻ってさらに科目を減らしてみるのも良いと思います。進研ゼミでの学習が大きな負担にならないように調整するのが継続のコツです。
毎日の学習教科は絞りますが、定期的なテストは全教科やるようにしてください。
得意だった教科なのに苦手分野に入ったとたんに苦手教科に代わってしまう事もありますので、チェックの意味も込めてテストは全教科受けてください。
赤ペン先生からのアドバイスも重要です、そこで見つかった弱点には苦手教科以外でも目を通すようにしておさらいしましょう。
受験は総力戦なので苦手教科を潰していくことが全体の偏差値を向上させる近道です、得意教科は取り組みやすいので伸ばすのは後からでも問題ありません。
効果を引き出すために保護者の方に注意してほしいこと
上記のような学習法に取り組む場合、効果を最大限に出すためにご協力いただきたい事があります。
せっかくお金を払っているのだから、課題をすべて終わらせてほしいと思う気持ちもよく分かります。
ただ、それで成果が出なくては本末転倒です。どんな教科でも苦手とする部分と、やらなくても既に理解している部分があるはずです。
成績を上げるためにはやらなくていいことを見極めるというのも非常に重要になります。
ただし、その課題が理解しているからやっていないのか、単純に苦手だから面倒だからやっていないのかなのかを保護者の方に日々チェックをしていただき、定期的に補正をお願いできればと思います。
進研ゼミは意味ないとはもう言わせない!
ここまで進研ゼミの効果的な使い方について実体験をもとに解説してきました。この方法を実践するには保護者の方の理解と協力が不可欠です。
取り組み方のコツを掴めば「進研ゼミの難易度が問題になったり、進研ゼミはあんまり意味ない」という口コミは間違いだと感じていただけると思います。
興味を持たれた方は、一度資料を手に取ってほかの学習方法等と比較してご検討ください。
進研ゼミは正しく取り組めば間違いのない教材だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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