現在、塾に通っていて追加で進研ゼミの申し込みを検討中の方に向けた記事です。
2つの習い事をこなせるか?進研ゼミの評判は?などの不安にお答えします。
受験を控えてもっと成績を上げたい学生さんや保護者の方にとって、塾と通信教育の併用というのは大きなテーマになりますよね。
「2つの習い事をこなせるのか?」
「結局、どっちつかずの中途半端になってしまうのではないか?
強制的に勉強させてくれる塾に対して、通信教育はある程度子供の自律が必要になってきます。不安を持つ親御さんを塾講師をしているときに何人も目にしてきたので、ご心配はよく分かります。
個人的に塾と進研ゼミの両立は取り組み方によっては効果的だと考えています。
両立のためのカギはズバリ科目数を絞ることです。
今回は実際に進研ゼミを利用した筆者がお財布事情にも配慮して具体的に両立の方法とメリットを解説していきたいと思います。では早速見ていきましょう。
進研ゼミと塾を両立させるカギ
進研ゼミと塾を完璧にこなすのは、受講する本人にとって非常に骨が折れます。この点は事前にご理解いただければと思います。
進研ゼミは1教科15分を基本としているのですが、5教科あれば1時間半程度の学習時間になります。
そのため、科目数を絞る必要があります。
具体的に私が中学生の時には塾と進研ゼミを
塾・予備校→得意科目
進研ゼミ→苦手科目
という使い分けをしていました。
「進研ゼミの効果を解説!意味ないと言われるのはなぜ?」の記事でも触れているんですが、基本的に進研ゼミは子供にあったレベルを提供してくれるので、苦手科目を克服するのに最適でした。
でも塾だとこうは行きません。塾ではハイレベルなことを教えてはくれますが、内容についていけない子に合わせてくれるほど柔軟なカリキュラムではありません。
私の場合は理数が特に苦手で、塾どころか学校の内容でも少し怪しかったので進研ゼミで基礎固めしました。さすがに得意科目にはなりませんでしたが、偏差値70を超える難関校の入試でも足を引っ張らない程度には、対応することが出来ました。
これが無理に塾だけに頼っていたら、苦手科目として間違いなく諦めていたと思います。
進研ゼミと塾の両立に関して寄せられた質問
進研ゼミと塾の両立に関しては多くの方にとって関心があるようで、ヤフー知恵袋でも同様の質問をよく見かけます。ここで、一つのアンサーが的を得ていたので、紹介させていただきます。
まずは質問から
進研ゼミやって成績があがった人いますか?
学習塾に行ってる子供(中2)の成績が伸びません。
合わせてやらすか、子供がしたいと言う進研ゼミだけにするか検討中です。
進研ってどうなんでしょう?5教科やって一月辺り数千円・・・数学・英語だけで18000円くらい掛かる塾代より家計は助かりますが、自宅で自己学習・・・それで成績伸びますか?
Yahoo知恵袋より
この質問に対する回答がコチラ
うちの上の娘は上がりました
それまで一緒に仲の良い同級生と個別塾に行ってたんですが、行く往復時間がもったいないと言われて友達の家が近くでゼミで一緒に勉強しようとなりました
真面目な友達だったので教えてくれるかなと
週に1回のペースでやりました
他は自宅で勉強別の同級生は家庭教師までつけたけど成績伸びず
塾に行った、家庭教師やって伸びない人の特徴でやった気になってやったことを見直ししないとか、早く終わらないかな?とかやってても他のことを考えたりして集中してないとかが多い傾向があります
ゼミだけで部活で忙しくて塾に通えなくても、偏差値65近くの公立高校行った人も知ってます
Yahoo知恵袋より
何も習わずオール5で進学校行けた人もいます
こんな感じでQ&Aがあったわけですが、ここで一番伝えたいメッセージは塾でも伸びない人は伸びないということです。これをもう一段階掘り下げると、塾で伸びないのは苦手科目だということに気づきます。
その原因は塾の講義システムにあります。
塾は講義を生徒に与えることで強制的に学習をさせる仕組みになっています。言ってしまえば、受動的に生徒に授業が与えられます。得意科目であれば塾の発展的内容についていく中で、自然と応用力が身に付き上達していくということはよくあります。勉強仲間から刺激を受けたり、分からない所を教えあったりするメリットもあるでしょう。
しかし、苦手科目となると話は別です。ただでさえ苦手な科目にいきなり発展的内容から講義を始められても、ますます苦手になるばかりです。受験が迫ってきて、焦る気持ちは分かりますが、苦手科目に関しては一度基礎に立ち返る余裕が必要だということを覚えておいてください。
私が実際に両立してみて思ったこと
私も中学生の時に進研ゼミと塾を併用していました。サッカー部に入ってましたし、母子家庭だったのでそこまで時間とお金に余裕がないというのが原因でした。私の塾と進研ゼミの受講科目は以下のような感じです。
塾→英語、数学
進研ゼミ→理科、数学
根っからの文系だったので、社会、国語に関しては受験直前以外は受講していません。私が特に苦手だったのが数学!数学に関しては本当に悩まされました。
ただ、塾でも数学を受講しているのを見て勘のいい方は少し違和感を覚えたかもしれません。それは先ほど私がこのような書き方をしているからです。
塾・予備校→得意科目
進研ゼミ→苦手科目
数学が苦手科目なのに、塾で受講していますね。私の場合は時間がなかったので、基礎的な部分を進研ゼミで埋めながら、応用的な部分に関しては塾で埋めるという戦略を取っていました。結果的にはこれが功を奏しました。やっぱり基礎が分かってくると、応用に取り組む力が徐々についてきて、数学だけでいえば偏差値を20近く伸ばすことが出来ました。
塾で苦手科目でも必死に特訓講座などを受講している友達を見て、自分が遠回りしている気がしていましたが、結果的に苦手科目に関しては基礎を固めながら応用に取り組むという順番が最短だったと思います。
余談ですが、高校受験数学に関しては受験では答えだけが求められます。(大学入試では途中式の記入があり、部分点が加算されます)そのため、普通では教えてくれない数学の回答テクニックを教えてくれるという意味で数学も塾で受講していました。(三角形の面積を一瞬で求められる公式は進研ゼミや学校では教えてくれない)
なので、5教科の中で数学だけは無理してでも塾を受けておいた方がメリットが大きいと思います。
進研ゼミと塾を併用するうえで注意しておきたいこと
塾→英語、数学
進研ゼミ→理科、数学
再び私が受講していた進研ゼミの科目をご覧ください。進研ゼミの科目は理科と数学しかありません。むやみに社会、国語、英語と手を広げませんでした。これが科目を絞るという考え方です。自分で出来る科目に関しては絶対に手を付けないというのが両立するうえで重要です。
>>進研ゼミの効果を解説(こちらの記事で科目の絞り方を詳しく解説しています)
両立するうえで保護者の方には「捨てる」決断をしてもらう必要がある
「じゃあ苦手科目の受講だけすればいいのね!」ってなれば楽なんですが、これが出来ない…
進研ゼミ中学生講座は5教科パックで受講することになります。つまり、苦手科目だけに絞ると手を付けない教材が出てきます。(私の場合であれば社会、英語、国語)ここで保護者の方の出番です。
このことを理解していないお母さん方は「他の教科もしっかりやりなさい。お金払ってるのにもったいない」となるわけです。そして子供は嫌々やらなくても出来る教科に時間を取られ、結果として成績が伸びないという悪い循環に入ります。
しかし、ここまで読んでいただいたあなたは既にご理解いただけていると思います。あなたのお子さんは特定の教科に手を付けなくても「苦手科目だけに絞って対策してるのね。えらいえらい」と心の中で思っていただければ幸いです。
(ただ、本当は苦手科目を残していたり、さぼっている可能性もあるのでチェックは必要ですよ。)
中学生講座は5教科合わせて月6000円台で受講できるので塾よりははるかに経済的です。高校生講座は1教科から選択できるので無駄なく受講できます。ただし、塾であっても進研ゼミであっても最終目標は経済面のメリットよりも「成績を上げること」が最優先です。
塾と進研ゼミを使いこなそう
ここまで塾と進研ゼミの併用についてまとめてきました。進研ゼミは全教科、塾でも追加で何科目か受講というやり方では子供は疲弊してしまいます。
それよりもまずは出来ない科目から少しずつ出来るようになることが重要です。そのための土台に進研ゼミを使うのがベストだと思います。
受講費がもったいなく感じるかもしれませんが、温かい目で見守ってあげてくださいね。お子さんの成績が少しでも良くなることを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以下の記事でも進研ゼミについて掘り下げて解説していますので、ぜひ。
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