鹿児島大学はどんな大学?
鹿児島大学(通称:鹿大(かだい))は、鹿児島市にメインキャンパスを構える南九州最大の国立総合大学です。法文、教育、理、医、歯、工、農、水産、共同獣医の充実した9学部を擁し、約9,000人の学生が学んでいます。
旧制第七高等学校造士館などを前身とし、西郷隆盛や大久保利通に代表される薩摩の「進取の精神」を建学の理念に掲げています。京セラ創業者の稲盛和夫氏(工学部卒)を輩出したことでも有名であり、現在もその精神を受け継ぐ教育が行われています。特に、水産学部や獣医学部など、日本全国でも数が少ない特色ある学部を持っているのが強みです。

偏差値・基本情報
- 偏差値帯: 47.5〜65.0(医学部・獣医学部含む/河合塾 2026年度予想)
- 共通テスト得点率: 60%〜85%
- 学部数: 9学部(法文、教育、理、医、歯、工、農、水産、共同獣医)
- 学生数: 約9,000人(学部生のみ)
- 所在地: 郡元キャンパス(鹿児島市郡元)、桜ヶ丘キャンパス(医学部・歯学部)、下荒田キャンパス(水産学部)
- 設立: 1949年
学部別偏差値(河合塾 2026年度予想)
- 法文学部: 50.0〜52.5
- 教育学部: 47.5〜52.5
- 理・工・農・水産学部: 47.5〜52.5
- 共同獣医学部: 62.5
- 医学部医学科: 65.0(医学部保健は50.0程度)
- 歯学部: 52.5〜55.0
キャンパスライフ・学びの特色
3つのキャンパスと恵まれた自然環境
メインの「郡元キャンパス」は市街地にありながら緑豊かで、路面電車でのアクセスも良好な生活しやすい環境です。医学部・歯学部は病院が併設された「桜ヶ丘キャンパス」、そして水産学部は海に面した「下荒田キャンパス」と、それぞれの学問に最適な立地が確保されています。錦江湾や雄大な桜島を望む広大な自然環境は、フィールドワークに最高のアドバンテージをもたらします。
日本屈指の農水産教育と島嶼(とうしょ)研究
南北約600kmに広がる鹿児島県の地理的特性を活かし、農学・水産学・島嶼(離島)に関する研究は日本屈指のレベルを誇ります。水産学部は専用の練習船「かごしま丸」を所有し、東シナ海や太平洋での本格的な航海実習を実施します。また、山口大学と共同編成する「共同獣医学部」は、畜産県である鹿児島の強みを活かした実践的な獣医・動物医療教育が強みです。
「稲盛和夫」と進取の精神
キャンパス内には、卒業生の稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)の寄付によって設立された「稲盛会館(安藤忠雄設計)」があり、大きなシンボルとなっています。グローバル教育にも力を入れており、「進取の気風」に則り自ら課題を見つけて解決するたくましい人材の育成を推進しています。
就職実績・キャリア

就職率・キャリアデータ
- 就職率: 約96%〜98%
- 強み: 公務員(国家公務員、地方公務員)、地元有力企業、情報通信、食品・農水産業
主な就職先企業・進路(2023〜2024年度実績)
- 公務員・教育: 鹿児島県庁、鹿児島市役所、九州各県庁、国家公務員一般職、国税専門官、鹿児島県内外の公立学校教員
- 地元優良企業・インフラ: 鹿児島銀行、南日本銀行、九州電力、JR九州
- 製造・食品・IT: 京セラ、トヨタ自動車、富士通、NTTデータ、伊藤園、各種食品メーカーや水産関連企業
- 医療・獣医: 大学病院、各地の総合病院、国家・地方の獣医系技術職員
特徴的な強み
鹿児島県内における「鹿大ブランド」は絶対的であり、鹿児島県庁や鹿児島銀行をはじめとする地元の上位企業や公立機関への就職では無類の強さを発揮します。また、工学部や理系の学生の中には、創立者との関わりが深い「京セラ」をはじめ、全国規模の大手製造業やIT企業へと進む学生も多数存在します。
著名な卒業生
- 稲盛和夫 — 京セラ・KDDI創業者、JAL名誉会長(工学部卒)。日本を代表する経営者。
- 原田正純 — 医師、医学研究者。水俣病研究の第一人者(医学部卒)。
- 宮下純一 — 元競泳選手、北京オリンピック銅メダリスト、スポーツキャスター(教育学部卒)。
- その他 — 多数の地元企業経営者、市長、政治家や、教育・研究機関の要人を輩出しています。
まとめ
鹿児島大学は、「南九州の知の拠点」として、文系から医学・獣医学・水産学に至るまで幅広い学問を網羅する素晴らしい国立大学です。特に動物や海洋、農業に興味がある理系学生にとっては、この上ないフィールドワーク環境が揃っています。大自然に囲まれ、あたたかな気候と人柄の中で、薩摩の「進取の精神」を肌で感じながら大きく成長したい学生にぜひおすすめしたい大学です。
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よくある質問
1. 水産学部は具体的にどんなことをしますか?
海洋生物学や水産資源の保護、食品加工技術などを学びます。海に出る実習が多く、海洋哺乳類の調査や大型実習船を用いた遠洋への航海実習など、他大学ではなかなか経験できないスケールの大きな学びが魅力です。
2. 鹿児島大学から県外への就職は難しいですか?
全く難しくありません。地元志向の学生が多いのは事実ですが、工学部や理学部を中心に、トヨタ自動車や富士通といった全国的な大手企業、あるいは関東・関西圏の中央省庁や大企業へ就職する学生も毎年多数輩出しています。
3. キャンパスの移動はありますか?
基本事項の講義はほとんどの学生が1年次に郡元キャンパスで受けます。医学部・歯学部・水産学部の学生は、専門科目が増える2〜3年次以降に合わせて、それぞれの専用キャンパス(桜ヶ丘、下荒田)へと移動します。

